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もしも社会人が就活生になったら
社会人経験を積んだ今、もう一度就職活動をやり直したらどうするかを小説仕立てにしています。
第10話 面接② (自己PRの内容)
話は戻って自己PRの内容。

よく就活本に例が出ているが、ああいう本に出ている内容はあまりマネしない方が良いと思う。

ほとんどの学生が内容をマネて同じようなことを話すらしい。
言葉は悪いが、他の学生を出し抜かないといけない面接で、
人のマネをして印象に残れるだろうか?

これは、就活本などにはあまり書いていないが、
自分の長所は何なのか考えて相手にアピールするのではなく、
受ける企業の求めている人物像を考え、それに合わせてアピールするのが重要だと思う。

営業のセオリーだと思うのだが、就活ではあまり取り上げられていないようだ。

例えば、小売業の求めるもの。
まず誰でも思いつくのは『コミュニケーション力』だろう。
小売業に就職して、一度も現場に出ない社員はまずいない。

現場に出て、「ぼそぼそ話す」「声が小さい」「無愛想」「上から目線」
という社員では役に立たないので、こういう人間は恐らく採用しない。

逆に、声が大きく、作り笑顔ができて親しみやすい人間であれば、
採用担当者は、面接でしっかり見極めよう、という思ってしっかり見るだろう。

次に小売業に必要なもの。
この辺りは社会人経験が無いと出てきづらいかもしれないが、
・数字を読む力(売上の内訳、経費の内訳を見て内容を理解できる)
・売上目標達成の為の実現力(アイデアを実施できる実行力、思い切りの良さ)
・POP(看板)のデザインセンスや文章力

他にも
・クレームに耐えられる精神的な強さ
なんてのもあると思う。

俺は、学生時代には特にバイトもしていなかったが、雑学には自信があるので、
そんな話をしてみよう。また、経済学部出身だが、経済よりも経営に興味があるので、
そんな話もしてみよう。

それから、学生時代には声が小さく見た目が暗かったので、
これからの面接では意識して声を大きくわざとらしいぐらいの笑顔でいこう。

話す内容や要点を確認したところで、面接官に名前を呼ばれた。
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第9話 面接① (自己PR時の心構え)
面接会場は本社の中にある会議室だった。

てっきりグループ面接かと思っていたが、どうやら1対1の面接らしい。

待合室として用意された別の部屋で待っていると、他にも数名の学生が待っている。

ここで自己PRについてもう一度考えておく。

本当は第一志望でもなければ志望の業界でもないのだが、
それを顔や言葉に出してしまうようでは一人前の営業マンとは言えない。

個人的な感情として、「申し訳ないな」という思いは持ちつつも、
「本音と建前」の使い分けはビジネスの上では悪いことではないと思う。
何事も本音だけでは進まないものなのだ。

特に物やサービスを売る営業においては、
自己暗示をかけるぐらい自社の製品やサービスに惚れこまないとまず売れない。

「高機能な製品は使いこなすのに苦労するだろうな」と個人的に思っても、
お客様のニーズの中に機能性があれば、それを売りこまない方がもっと罪だ。

例えば、本音に従って自社の製品ではなく、他社のシンプルな製品を売ったとして、
それが本当にお客様のためになったのかどうかはわからない。
それを決められるのはお客様だけで、営業マンが決めることではない。

営業マンがお客様のためにできることは、自社製品をきちんと説明して正しく理解してもらい、
良い判断をお客様にしてもらうことだ。
その結果で他社製品に決まるのであれば、それは良いことだと個人的には思う。

面接も同様だ。
「第一志望じゃないから」「志望の業界じゃないから」と気おくれした控えめな自己PRは
企業にとっても、もっと気の毒だ。無駄な時間とコストを費やさせてしまったことになる。

「第一志望じゃないし、志望の業界じゃないけど、御社に入ったらこんなに役に立ちますよ、
だから僕を(私を)選んでください!選ばないと後悔しますよ!!」
という気構えで挑むぐらいでちょうど良いと思う。

もちろん、第一志望や志望の業界の場合には、
「何で自分を選ばないんだろ?きちんと僕の(私の)こと理解できてますか?」
ぐらいの考え方で挑めばよい。