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もしも社会人が就活生になったら
社会人経験を積んだ今、もう一度就職活動をやり直したらどうするかを小説仕立てにしています。
第1話 始まり
すっかり目も覚めて途方に暮れ、どれほど時間が経ったのだろうか・・・
実際には10分も経っていないのだろうが、無限にも感じられる時間が流れた。


そこでふいに目覚ましのアラームが鳴った。
どうやら今日の自分には何か予定があったようだ。


どこに今日の予定は書いてあるのか?
「2011年・・・2011年・・・!?もしかして就活中じゃないのか??」
昔の自分を思い出してみる。
たしかiphoneとgoogleでスケジュールを管理していたような気がする。


iphoneのスケジュールを見てみると、
11:00~○○銀行説明会、15:30~▲▲電機一時面接、と書いてある。


このままじっとしていると気が変になりそうなので、
「とりあえず、説明会と面接に行ってみよう。よく考えると懐かしいし面白そうだし。」
そう考え直して、まずは着替えて出かける準備をすることにした。
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第0話 プロローグ
目を覚ますとそこは懐かしい部屋の懐かしいベッドの上だった。

「なぜ…ここにいるんだ…?」
      ・
      ・
      ・


俺は桜井春来(さくらいはるき)。20xx年で32歳になる会社員のはずである。

だがここは・・・?

ここは紛れも無く学生時代に一人暮らしをしていた部屋とベッドだ。
飛び起きてあたりを見回してみる。机の上に昔使っていた懐かしいiphoneがあった。
iphoneを見ると『2011年3月1日』の表示が出ている。

2011年?寝ぼけているのか?夢なのか?
「今年は20xx年のはずだ」一人でつぶやいた。

だが今いるここは間違いなく学生時代の部屋だ。
俺は20xx年の東京でIT系の会社で法人営業をやっていたはずだ。

「意味が判らない!!!」
落ち着いてもう一度過去のことを思い出してみる。

昨日は大型の受注が取れて祝勝会と称して同僚達の飲みに行った。
居酒屋で飲んで、飲み足りなくてバーに移動して・・・
そこで同僚と別れて、一人で静かに飲もうともう一軒バーに移動して・・・

そうだ!!
そこで女性に声をかけられて舞い上がって下心丸出しで話し込んだんだ。
「昔に戻りたい、と思うことない?」って言われて
「学生時代に戻れたらなぁ」なんて話をしていた。
それで、「フフフ、じゃあ叶えてあげる♪」って言われて記憶が無くなって・・・・

まさか・・・そんな・・
じゃあ、これは夢じゃないのか!?

あらためて我に返り、背筋が凍りつくほどゾッとする。
困惑と驚きと泣きたい気持ちとパニックになりそうな自分と、
これほど複雑に絡み合った感情はこれまで感じたことがなかった。

窓の外は憎たらしいほどの青空。

これからどうしたらいいのか?どうしたら元の時代に戻れるのか?
もう一度学生時代をやり直そう、とすぐに割り切れるほど、俺は前向きな人間ではなかった。